
本記事にはアフィリエイト広告リンクが含まれます。この記事は本人の体験談をもとにした一般的な情報です。開業届や青色申告の要否・期限・影響は、働き方や収入の状況によって変わります。最終確認は国税庁の公式情報か、税務署・税理士に行ってください。
開業届そのものは、費用0円・税務署5分で出せる簡単な紙です。僕が失敗したのはその先。「青色申告承認申請書」を一緒に出さなかったせいで、1年目の控除をひとつ取り損ねました。これから出す人は、必ず2枚セットで出してください。
古物商許可の審査待ちは約40日。前回の記事で「この待ち時間は無料でもらえる開業準備期間や」と書きましたが、僕がその期間に最初にやったのが開業届の提出でした。
実は会社員時代、副業で新品せどりをやっていた頃の僕は、開業届を出していませんでした。「副業やし、まだ事業ってほどでもないし」と先延ばしにしていた。けど中古せどりで本気で立て直すと決めたとき、最初にやるべきは仕入れでも出品でもなく、土台の紙を揃えることやと思ったんです。古物商許可と開業届。この2つは僕にとって「腹をくくった証拠」でした。
正直、めちゃくちゃ緊張して行きました。「事業を始めます」と国に宣言する紙です。書類不備で怒られたらどうしよう、根掘り葉掘り聞かれたらどうしよう。前日の夜に書き方を3回見直して、当日は開庁と同時に税務署に入りました。
結果から言うと、滞在時間はだいたい5分。費用は0円。窓口の方は書類をさっと確認して「はい、受け付けました」。それで終わりです。あの緊張は何やったんやというくらい、あっけなかった。
ただし、この記事は「簡単やったで」だけの話ではありません。僕はこの日、一緒に出すべき紙をもう1枚知らずに、1年目の税金で損をしました。青色申告承認申請書です。確定申告の記事で「1年目は白色になった」と書いた、その失敗の原因がこの日にあります。同じ失敗をする人を減らすために、ミスまで含めて全部書きます。
開業届って、出すと何が変わるの?なんか手続きが大変そう…。
紙1枚やで。出すのは5分や。ただし「開業届だけ」で帰ると僕みたいに損をする。この記事ではセットで出す紙と、出した後にやることまで一気に見せるな。
開業届ってそもそも何の紙?
正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」。個人で事業を始めたことを税務署に知らせる届出です。提出は無料で、用紙は税務署の窓口か国税庁のサイトで手に入ります。最近は会計ソフトの無料サービスで、質問に答えるだけで作る方法もあります。僕はこれを使って、家で10分で書き上げました。
無料作成サービスの体験を少しだけ書いておくと、「どんな仕事をしますか」「いつから始めますか」「屋号はありますか」みたいな質問に順番に答えていくと、税務署に出せる形のPDFが出来上がる仕組みです。専門用語の欄も選択式になっているので、白紙の様式とにらめっこするより圧倒的に楽でした。書類づくりのハードルは、もう「家で10分」まで下がっています。あとは印刷して持っていくだけです。
せどりの場合、「うちは事業です」と形にする最初の一歩がこれです。事業用の銀行口座を屋号で作りやすくなる、小規模企業共済みたいな制度への入口になる、そして何より青色申告を選べるようになる。お金まわりの土台が、この紙1枚から始まります。
提出のタイミングは、事業の開始から1か月以内とされています。ただ、実際には「気づいたら過ぎてた」という人も多くて、期限を過ぎても受け付けてもらえます。出していない人も、気づいた今が一番早いタイミングです。詳しくは税務署か国税庁のページで確認してください。
出す前に知っときたかった3つのこと

- 開業日は自分で決められる:せどりなら「最初に仕入れた日」や「最初に出品した日」にする人が多いです。僕は古物商許可の申請日に合わせました。
- 屋号は空欄でもOK:あとから付けたり変えたりできます。僕は最初は空欄で出して、屋号付きの銀行口座が欲しくなった時に付けました。
- 青色申告承認申請書とセットで出す:ここが僕の失敗ポイント。詳しくは次の章で。
開業日を僕がどう決めたかも書いておきます。候補は3つありました。中古せどりをやると決めた日、古物商許可を申請した日、最初に仕入れる予定の日。迷った結果、古物商許可の申請日に合わせました。理由は単純で、書類の日付がそろっていると後から自分が思い出しやすいからです。正解がある話ではないので、自分が説明しやすい日を選べば大丈夫です。
書き方そのものは難しくありません。せどりの場合、職業欄は「小売業」あたりが一般的で、所得の種類は事業所得にチェック。マイナンバーと本人確認書類が必要なので、マイナンバーカード(または通知カード+免許証など)を忘れずに。迷う欄は空欄のまま持って行って、窓口で聞けば教えてくれます。僕も2か所聞きました。怒られません。
以前は紙の控えに税務署の収受日付印を押してもらえましたが、2025年1月から書面の控えへの押なつは廃止されています。提出の記録を残したい場合は、e-Taxでの提出(受信通知が残る)か、自分用コピーに提出日をメモする方法などを税務署で確認してください。屋号付き口座の開設などで「開業届の控え」を求められることがあるので、記録の残し方は先に決めておくと安心です。
僕の失敗:青色申告承認申請書を出さんかった
税務署を出た僕は、完全に「やり切った顔」をしていました。でも本当は、あと1枚出すべき紙があった。青色申告承認申請書です。これを出していないと、確定申告は自動的に白色申告になります。
失敗に気づいたのは、翌年の確定申告の時期でした。会計ソフトで申告書類を作ろうとしたら、画面に「青色申告の承認を受けていますか」という質問が出た。……承認?申請?何それ。調べて血の気が引きました。青色申告は、使いたい年の期限までに申請しておかないと使えない。開業届を出したあの日、窓口で「もう1枚ありますけど出しますか」とは誰も聞いてくれていなかったんです。

| 白色申告 | 青色申告 | |
|---|---|---|
| 事前の申請 | 不要 | 必要(期限あり) |
| 特別控除 | なし | 最大65万円(帳簿や提出方法などの条件あり) |
| 赤字の扱い | 原則その年限り | 翌年以降に繰り越せる制度がある |
| 帳簿 | 簡易な記帳 | 複式簿記など(クラウド会計ソフトならほぼ自動) |
申請には期限があります。原則はその年の3月15日まで、年の途中で新しく開業した場合は開業から2か月以内が目安です(正確な条件は国税庁ページで確認してください)。僕はこれを知らずに期限を過ぎ、1年目は白色で申告。青色なら受けられたはずの控除を、まるごと取り損ねました。
最大65万円の控除と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、これは「所得からその分を引いてから税金を計算できる」という意味です。差がいくらになるかは収入や税率で人それぞれですが、所得税と住民税を合わせると、数万円単位の差になることが普通にあり得ます。紙1枚と10分の手間でこの差。僕が「悔しかった」と書いた意味、伝わると思います。
翌年からは青色に切り替えましたが、正直、悔しかった。開業届と青色申告承認申請書は、同じ日に、同じ窓口に、2枚セットで出せます。書く手間も10分変わりません。これから出す人は、必ず2枚持って税務署に行ってください。これがこの記事で一番伝えたいことです。
えぇ…その場で2枚出すだけで良かったのに、1枚だけ出して帰っちゃったんだ…。
せやねん。誰も「もう1枚は?」とは聞いてくれへん。窓口は出された紙を受け付ける場所やからな。知ってるか知らんか、それだけの差や。読者のみんなは2枚セット、絶対忘れんといてや。

当日の流れ5ステップ(持ち物つき)

ステップ1:書類を2枚そろえる
開業届と青色申告承認申請書。国税庁サイトからダウンロードするか、会計ソフトの無料作成サービスで質問に答えて作ります。手書きでもPC作成でもOK。家で書き終えてから行くと、税務署では出すだけになります。
ステップ2:持ち物を確認する
マイナンバーが分かるもの(マイナンバーカード等)、本人確認書類、印鑑(念のため)、そして書いた書類。控えの記録を残したい人は自分用のコピーも。これだけです。
ステップ3:納税地の税務署に行く
提出先は住所地を管轄する税務署です。国税庁サイトで検索できます。窓口の受付時間は平日の日中なので、行ける日を先に決めて、その日に古物商許可の書類集め(住民票など)もまとめてやると、平日休みが1日で済みます。
ステップ4:窓口に出す(ここが5分)
番号札を取って、順番が来たら書類を出すだけ。記載に不備がなければ、その場で受付されて終わりです。僕のときは「開業おめでとうございます」も「がんばってください」もなく、事務的にスッと終わりました。それでいいんです。審査でも面接でもなく、ただの届出ですから。
聞かれたことも一応書いておくと、「事業内容はこの記載のとおりですか」の確認が1回だけ。「中古品の販売です」と答えて終わりです。古物商許可の警察署のような質問タイムはありません。緊張して行った身としては、本気で拍子抜けでした。これから行く人は、コンビニに寄るくらいの気持ちで大丈夫です。
ステップ5:帰ったらお金の仕組みを作る
出して終わりではなく、ここからが本番です。事業用の口座とカードを分けて、会計ソフトに登録して、レシートの置き場所(封筒)を決める。開業届を出した日が、帳簿生活のスタート日です。仕組みづくりの詳細は確定申告の記事に全部書いています。
出した後にやること3つ

- 事業用の口座・カードを分ける:屋号付き口座もこのタイミングで検討。私物と混ざらないだけで帳簿の手間が半分になります。
- クラウド会計ソフトに無料登録:青色申告の複式簿記も、ソフトが自動でやってくれます。無料期間に画面の相性を確認。
- レシートの定位置を決める:月別封筒を12枚。財布から封筒へ、毎日10秒の習慣をこの日から始める。
口座について補足すると、屋号付き口座は必須ではありません。僕も最初は、手持ちの銀行でもう1つ普通口座を作って「せどり専用」にしただけでした。大事なのは屋号の有無やなくて、事業のお金と生活のお金が混ざらないこと。屋号口座は、外部への見栄えが必要になってから考えれば十分です。
僕はこの3つを許可待ちの40日の間に整えたおかげで、許可が下りた日から仕入れに集中できました。逆に、ここをサボって売上が立ち始めると、レシートの山と未記帳の取引が一気に積み上がります。あの段ボール箱の話は、もう繰り返しません。
どれも無料で始められます。開業書類の作成サポートから青色申告対応の帳簿まで、この機会に1つ選んで登録しておくと、青色申告の条件である帳簿づけもソフト任せにできます。
よくある疑問(僕が調べて、確認したこと)
開業届を出さないとどうなる?
事業を始めたら1か月以内に提出することとされていますが、出していないからといって直ちに罰則があるという定めは見当たりません。ただし、出していないと青色申告が選べない、屋号付き口座が作りにくいなど、損する場面が増えます。出すデメリットはほぼないので、事業として続けるなら早めに出すのがおすすめです。
費用はかかる?
かかりません。提出は無料です。かかるのは税務署までの交通費と、書類を書く時間だけ。会計ソフトの開業書類作成サービスも無料で使えるものがあります。
副業のせどりでも出すべき?
副業の場合、その収入が「事業所得」になるか「雑所得」になるかは規模や記帳の状況などで判断が分かれます。帳簿をつけて保存しているかどうかも判断材料のひとつとされています。続けて利益を出すつもりなら、帳簿とセットで開業届を検討する価値はあります。自分のケースで迷ったら税務署か税理士に確認してください。
会社に副業がバレない?
開業届そのものが会社に通知されることはありません。会社に伝わる主なきっかけは住民税の金額変化などの別ルートです。住民税の納め方(普通徴収の選択など)で対策する方法が語られますが、自治体によって取り扱いが違うので、確実なことは市区町村の窓口で確認を。そもそも就業規則で副業が禁止されていないかの確認が先です。
屋号はどう決める?
自由です。空欄でも出せますし、あとから付けることも変えることもできます。屋号付き銀行口座を作りたい人は、口座名義をイメージして決めると迷いません。僕は「考えるのに3日かかりそう」やったので、最初は空欄で出しました。それで何の問題もありませんでした。
青色申告承認申請書の期限は?
原則その年の3月15日まで、1月16日以降に新規開業した場合は開業の日から2か月以内が目安とされています。期限を過ぎると、その年は青色にできず翌年からになります(僕はこれをやらかしました)。正確な条件は国税庁のページで必ず確認してください。
開業日はいつにすればいい?
自分で決められます。せどりなら「最初に仕入れた日」「最初に出品した日」あたりが自然で、僕は古物商許可の申請日に合わせました。なお、開業日をいつにするかで青色申告承認申請の期限の数え方も変わってくるので、開業日を決めたらその場で青色の期限も確認するのがセットです。
やめたくなったら、どうすればいい?
廃業のときは「個人事業の開業・廃業等届出書」の廃業欄で届け出ます。つまり、開業届は一方通行の契約ではありません。「出したら後戻りできへんのでは」と構える必要はなくて、始めるのも終えるのも紙1枚です。これを知ってから、僕は出すのが怖くなくなりました。
失業保険をもらっている・もらう予定でも出していい?
ここは要注意です。開業届を出すと「事業を開始した」扱いになり、失業給付(基本手当)の受給と両立しない場合があります。退職前後の人、受給中の人は、出す前に必ずハローワークに確認してください。配偶者の社会保険の扶養に入っている人も、扶養の条件に影響することがあるので、加入先の健康保険組合への確認をおすすめします。
副業の所得区分、失業保険や扶養との兼ね合いなど、人によって答えが変わる部分は、ココナラで税理士や経験者に単発相談してから動くと安心です。
まとめ:開業届は5分。怖いのは「知らないこと」だけ
開業届は、出すだけなら本当に簡単な紙です。怖がって後回しにする書類ではありません。ただし、「開業届と青色申告承認申請書は2枚セット」。これだけは、税務署に向かう前に指差し確認してください。僕の1年目の悔しさが、この1行に詰まっています。
これで「古物商許可→開業届→帳簿→確定申告」という、中古せどりのお金まわりの道がぜんぶつながりました。シリーズを順番に読めば、入口から確定申告まで迷わず歩けるはずです。

中古せどりの入口です。費用19,000円・約40日で自分で取った流れを全部書いています。開業届はこの審査待ち期間に出すのが効率的です。
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開業届と青色申告の紙、2枚セット…よし、覚えた!なんか私も出せる気がしてきた。
その調子や。費用0円・5分・2枚セット。これだけ覚えて帰ってくれたら、この記事は大成功や。出した日から、君も個人事業主やで。
※本記事は筆者個人の体験談です。提出の要否・期限・控除の条件・失業給付や扶養への影響は個別の状況で異なります。必ず税務署・ハローワーク・税理士等にご確認ください。

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