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「副業の利益が年20万円以下なら確定申告しなくていい」——半分正解で、半分誤解です。20万円ルールが免除してくれるのは所得税の申告だけで、住民税の申告は別の話。せどり副業で実際に開業届を出して確定申告までやった僕が、ルールの正しい読み方と、申告までに何をしておくべきかを実例で書きます。
僕が確定申告を本気で調べ始めたのは、せどりを始めて少し経った頃でした。そして最初に痛感したのは、「あとでまとめてやろう」が一番高くつくということ。レシートを溜め込んだ結果、2月に900枚の紙の山と格闘する羽目になった話は確定申告の体験談に書いたとおりです。この記事では、その失敗を踏まえて「副業を始めた年からやっておくべきこと」を整理します。
20万円ルールの正しい読み方

- ① 20万円は「売上」ではなく「所得(利益)」:売上から仕入れ・送料などの経費を引いた残りが20万円を超えたら、所得税の確定申告が必要
- ② 20万円以下でも住民税の申告は原則必要:20万円ルールは所得税だけの特例。市区町村への住民税申告は別途必要になる
- ③ 不用品の販売は基本的に対象外:自分の生活用品(服・本・ゲームなど)を売ったお金は原則非課税。ただし「売る目的で仕入れたもの」は事業の売上
特に②は知らない人が多くて、「20万円以下だから何もしなくていい」と思っていると住民税の申告漏れになる可能性があります。といっても難しい手続きではなく、市区町村の窓口やサイトで住民税申告書を出すだけです。迷ったら市役所の税務課に聞くのが一番確実です。
「所得」の計算を、せどりの実例でやってみる

僕のせどりの実例で計算してみます。100円で仕入れたブルーレイが1,500円で売れた場合:
| 項目 | 金額 | メモ |
|---|---|---|
| 売上 | 1,500円 | メルカリの販売価格 |
| 販売手数料(10%) | -150円 | 経費になる |
| 送料 | -210円 | 経費になる |
| 仕入れ値 | -100円 | 経費になる(レシートが証拠) |
| 梱包材 | -20円 | 経費になる |
| 所得(利益) | 約1,020円 | この合計が年20万円を超えるかどうか |
この「1個あたりの利益」を年間で合計したものが、20万円の判定に使う所得です。ほかにもガソリン代・駐車場代(仕入れに行った分)・検品道具・スマホ通信費の一部なども按分して経費にできます。何が経費になるかの感覚は、つけ始めると意外とすぐ身につきます。

会社にバレたくない場合の住民税の扱い
副業が会社に知られる主な経路は、住民税の金額が給与天引き(特別徴収)に上乗せされることです。対策はシンプルで、確定申告書の住民税欄で「自分で納付(普通徴収)」を選ぶこと。これで副業分の住民税の通知が自宅に来ます。なお、就業規則で副業が許可されているかの確認は大前提です。
記録は「始めた日」からつける。僕みたいになるな

確定申告そのものは、実は1日あれば終わります。地獄なのは1年分の記録をまとめて作る作業のほうです。僕はレシート900枚を2日かけて帳簿にしました。あの時間は二度と取り戻せません。
- 仕入れのレシートは全部取っておく:封筒に月別に放り込むだけでもいい
- 売れたら「売値・手数料・送料」をメモ:フリマアプリの取引履歴があるので後からでも追えるが、月1回の転記が楽
- 事業用の口座・カードを分ける:プライベートと混ざると仕分けが地獄になる
会計ソフトを使うと「記録→申告」が一本道になる

僕の結論は、副業の規模でも会計ソフトは最初から入れたほうがいいです。レシートをスマホで撮ると自動で仕訳されて、確定申告書類まで一本道で作れます。月1,000円前後の出費で、2月の地獄が消えると思えば安いものです。主要3つはどれも無料体験があるので、操作画面の好みで選んで大丈夫です。
freee・マネーフォワード・弥生が定番3つ。どれもレシート撮影→自動仕訳→申告書類作成まで対応しています。僕のおすすめは「とりあえず無料で触って、画面が分かりやすいと感じたもの」です。
開業届と青色申告も知っておく(出すなら早めに)
副業を「続ける」と決めたら、開業届と青色申告承認申請書をセットで出すのがおすすめです。青色申告にすると最大65万円の控除が受けられて、節税効果が大きい。僕は出すタイミングでひとつ損をしたので、その失敗談は開業届を出した日の話で読んでください。出すこと自体は税務署で5分・費用0円です。
「自分の場合は申告が必要?」「この経費は通る?」みたいな個別の判断は、ココナラで税理士や経験者に単発相談できます。数千円で不安が消えるなら安い保険です。
よくある質問(申告前の僕が知りたかったこと)
副業の利益が20万円以下なら、本当に何もしなくていいですか?
所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は原則必要です。市区町村の窓口で住民税申告書を提出してください。また、医療費控除などで確定申告をする場合は、20万円以下の副業所得も一緒に申告する必要があります。
メルカリで不用品を売ったお金も申告が必要ですか?
自分の生活用品(着なくなった服、読み終わった本など)の売却は原則非課税で、申告不要です。ただし「売る目的で仕入れたもの」はせどり(事業)の売上になるので、利益の計算に含めます。この線引きが、不用品販売とせどりの税務上の大きな違いです。
経費にできるものは何ですか?
せどりなら、仕入れ代・送料・梱包材・販売手数料・検品道具・仕入れに行く交通費などです。スマホ代や自宅の家賃も「事業で使っている割合」だけ按分して経費にできます。レシートや明細が証拠になるので、とにかく捨てないことです。
確定申告はいつ、どうやってやりますか?
毎年2月16日〜3月15日に、前年1年分の所得を申告します。いまはスマホとマイナンバーカードがあればe-Taxでオンライン申告できます。会計ソフトを使っていれば、ソフトが申告書類を自動で作ってくれるので、入力済みのデータを送信するだけです。
申告しないとどうなりますか?
無申告加算税や延滞税といったペナルティの対象になります。フリマアプリやネットバンクの取引履歴は残るので、「バレないだろう」は通用しないと考えたほうが安全です。期限を過ぎてしまっても、自主的に申告すればペナルティは軽くなるので、気づいた時点で動くのが正解です。
青色申告と白色申告、どちらがいいですか?
続けるつもりなら青色申告です。最大65万円の特別控除があり、赤字を翌年以降に繰り越せます。そのかわり開業届と青色申告承認申請書の提出、複式簿記での記帳が必要ですが、会計ソフトを使えば記帳のハードルはほぼ消えます。
まとめ:申告は1日で終わる。準備は今日から始まる
20万円ルールは「所得税だけの特例」。住民税は別、不用品は非課税、経費の証拠は捨てない。これだけ押さえておけば、副業の税金で大失敗することはありません。
そして一番大事なのは、記録を今日からつけること。僕のようにレシート900枚を前に固まる2月を迎えないでください。

記録を溜め込むとどうなるか。2日間の格闘の一部始終と、来年への反省を全部書きました。
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ここはほんまに誤解が多いとこやねん。「所得税はセーフでも住民税は別」。これだけ覚えて帰ってくれたら、この記事の元は取れたで。
※本記事は筆者個人の体験談をもとにした一般的な情報です。税制は変更される場合があります。個別の税務判断は税務署・税理士など専門家にご確認ください。記載の制度・数値は2026年6月時点のものです。


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